雨と紅茶と椅子のうえ

愛想くらいはいい子でありたい

常識コレクション

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「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」


アインシュタインがいうには、常識とは、たかだか偏見のコレクションのことらしい。
集めたコレクションにこだわりのある人は「ほら、これもいいだろう、あれもいいだろう」と得意げに見せてくる。
だから、たとえ悪趣味なものでも真っ向から否定するわけにもいかない。
あきらかな愛想笑いでその場をしのいで、「ごめんなさい、良さがわからないわ」と心の中で思うしかない。

こだわり満載の常識コレクションをするのは自由だけど、それを「これはいいものだから、お前の棚にも飾れ!」と押し付けると、もちろん問題が起こる。
誰だって自分のコレクションを勝手に荒らされたくないはずだ。

常識コレクションの見せ方は、あくまで「わたしの持ってるのはコレです」という程度に留めたいし、
好きでない常識コレクションを見たときは、あえて言う必要もなく、心の中で「悪いけど好きじゃないわ」と思えばいい。
ぶつかり合う人は、
たぶん互いに近すぎるんだ。

常識コレクションの正しい鑑賞法
「ゆったり眺め合える距離感で」