【2日目】東京の空とは思えない! 一年中天の川が見える「利島」の星空が美しすぎた #tokyo島旅山旅
利島二日目
こんにちは! さえりです。東京観光PR事業のために利島に行ってきました!
利島2日目
利島の魅力のひとつは「星空」。その綺麗さは、一年中天の川をみることができるほどだとか……。
よっしゃー! 夜は星を見に行くぞー!
朝ごはんをいただいたあと、また一眠りしました。たくさん眠れるの幸せ。
どうすごそうかなぁと思っていたら、昨日の知り合った役場勤めのSさんが「宮塚山、案内しましょうか?」とありがたすぎるお言葉を!
宮塚山とは、昨日桟橋からみたこの山。
でかい!
このお椀を伏せたような形の宮塚山。
なんと高さは508m!
って、なんだ、小さいな(手のひら返し)。
だいたい登山口から頂上まで30分程度とのことだったので、お言葉に甘えて登ることに。
まずはいろいろ案内してもらいながら、車でふもとまで。
いろいろ案内してもらったので全部紹介するよ! これで島の見所全部じゃないの?ってくらい紹介するよ! 長いけど読んでね!
南ヶ山園地
最初に案内してもらったのが南ヶ山園地。
園地の名のとおり、広い原っぱがありました。そこからみえる景色が……
きれい!
一番手前は鵜渡根島という無人島。その奥に新島、神津島と続いて見えます。
海のなかにぽつんと浮かんでいる様子をみていると、人が住んでいることが不思議に思えてきます。利島は遠くからみたらすごく小さいんだろうなぁ…。
ウスイゴウ園地
もうひとつの観光スポットは、ウスイゴウ園地。
ウスイゴウとは、日が昇るところを意味しているらしく、その名のとおり日の出スポットとして有名だそうです。
ここでもどこまでも続く水平線を望むことができます。
一番神社 二番神社 三番神社
そして、一番神社、二番神社、三番神社と名のつく神社も教えてもらいました。島の人は1月1日〜3日のうちに、一番神社から順にお参りするのだそう。
一番神社
二番神社
三番神社
そういえば利島には神社が沢山ありました。昔から神様を大切にする場所なのかもしれないな。
三番神社のあたりで、こんな椿を見かけたので
「わぁ〜〜。さすが椿が有名な島ですね! 椿に番号振って、ちゃんと管理してるんですね!!」
って言おうとしたら、ただの模様だった。
そして宮塚山へ!
宮塚山の登山口にやってきました! 登山口はふたつあるそう。ひとつは短いけれど急すぎるLet's アドベンチャー!な道。そしてもうひとつがこちらの、ゆるやかな道です。
ゆるやか、とはいえ、登山なんて普段しない(運動が嫌い)なわたしは少々緊張。いや、大丈夫。だって30分って言ってたし…言ってたし…。
って、
結構な、山道
やないかーーーーい!!!
……。
30分程度とは聞いていたけれど、これは結構な山道です。マイナスイオンが容赦なく降りかかってきます。ドンと来い。
いや、せっかく役場の方と偶然知り合えたんだもの。この山道にまぎれて、島のことについていろいろ聞いてみよう。
:「昨日利島のいいところ、いろいろ教えてもらったじゃないですか」
Sさん:「そうですね〜。いいとこですよ〜」
:「でもいいところがあれば、わるいところもあるのが世の常。いろいろ聞きたいんですけど、いいですか」
Sさん:「いいですよ」
:「この島の一番の問題ってなんですか?」
Sさん:「うーん!? 一番かどうかわからないんですけど、住宅問題でしょうか……? 昨日も言ったみたいに人口の増減があまりないから、どの家も古くて。築40年とか、そんな家ばっかりですよ。どれも昔からある家ばかりで数も限られていて。
仕事は人手が足りないのに、住む家がないんです」
:「新しい家を建てたらいいのでは……?」
Sさん:「建てればいいんだろうけどねえ。なかなかそこに手が回らないみたいです」
:「なるほど……」
:「島の仕事ってどんなのがあるんですか?」
Sさん:「いろいろありますよ。役場、教員、船関係の仕事や、農協、社協、民宿、椿農家、漁師……。
椿とか漁業とかは、それだけで生活しているというよりは副業的にやっている人の方が多いですね」
:「島暮らしってそんなにお金はかからなさそうですよね」
Sさん:「そうなんですよね。給料が高い!ってこともないですが、使うところもないので。使うとしたら東京に出た時くらいですしね」
:「東京で働いてたときよりも給料って減りましたか?」
Sさん:「3分の2くらいには減りましたね〜。でも家賃も安いし、食料も自分で獲ったりするので困りません」
:「(お金貯まりそう)」
:「強いて言えば、でいいんですけど、島で好きじゃないところってありますか?」
Sさん:「う〜〜ん? ……仕事の時間…かな?笑」
:「たしかに島は刺激的な仕事はなさそう……」
Sさん:「でもその他が楽しいので問題なしです」
:「そっか……。そういえば野菜はネットでも買えるって聞いたんですけど、島の中だけで回ってるものってあまりないんでしょうか? 地産地消というか」
Sさん:「ほとんどないです。ネットがあるから困らないんですよね。ってそれも問題なんですけどね」
:「なるほど……。やっぱりさみしいですか?離島暮らしって」
Sさん:「そんなことないですよ〜。僕の奥さんは月1くらいで東京に帰ってますしね」
:「なにそれ、それなら住みたい」
Sさん:「帰りたかったらすぐ帰れるし、普段は島で暮らせるし、やっぱり飽きなくていいですよ、島は」
:「結局いい話に落ち着いてしまった島の魅力恐るべし」
……といろいろお話をしているうちに頂上に!
いやぁ〜〜〜やっと頂上! さぞかし絶景が……って
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なにもない。
いやいや島になにもないのはいいけど!!! 頂上にさえなにもないってなんなの!!!!
いや、よく見たら誰も座ったことのなさそうなベンチがある!!!!
なんなの!!!!
しかも上着にめっちゃ種ついた。登る予定の人はちゃんとシャカシャカパーカー持ってこようね。
:「(絶景、撮りたかった)」
Sさん:「頂上はね、なんもないです。展望台にいきましょうか」
:「(よかった)」
そして展望台へ!
頂上のすぐ近くにある展望台に到着。
これを登ると……!
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絶景!
青い! 綺麗!!!!
左奥の方には富士山が見えました。
この左の桟橋が昨日夕日をみた桟橋。こんなの最高に綺麗すぎるでしょ。
人が住んでいるのは、下に家が見えるあのあたりのみ。見渡せるほど小さい島。
本当に小さな、なんにもないのが魅力の島。
いや、風だけはめちゃくちゃありました。
でも最高。
この日は嵐か!? ってくらい風が吹き荒れていましたが、冬は西風が強くてこのような状態が普通らしい。この風のせいで冬は欠航が多いんですね……。
と、堪能しまくって無事民宿まで連れて帰ってもらいました。(ありがとうございます)
もし観光で宮塚山に行かれる方がいたら、ぜひお車でふもとまで連れて行ってもらうのをお勧めします。一人だと不安になること間違い無しの無人の道なりでした。
さてさて、戻ってきてお昼ご飯。
島のりの天ぷらが入っていてめちゃくちゃおいしい天丼。
一眠りしてから(寝すぎ)、散歩にでかけました。
利島は女子っぽい写真が撮れる
いやぁ、ほんとに椿ばかりある島です。かわいい。
綺麗なままボトッと地面に落ちる椿は縁起が悪いとして病室に持っていくのはタブーとされているけど、綺麗なまま落ちることができるなんてむしろ憧れるな。
椿とネイルを合わせてきた甲斐もあり女子っぽい写真を撮ることに成功。
女子っぽいでしょ。
こういうのも女子っぽい。
いいねいいね。女子力チャージできた気分になってきた。
女子っぽい写真を載せたいインスタ職人におすすめしたいな。
ついに星を見にいく
戻ってきたら、お腹はぺこぺこ。
食べて寝て軽く歩いてるだけなのにすぐお腹すく。
相変わらずウマイ。ほんと。
夜ご飯を食べたあとは、Sさんと、奥さんと、Iくんに星空を見に連れて行ってもらうことに!
ちょうたのしみにしてた星空!
年中天の川が見えるという利島。
天然のプラネタリウムとかなんとか言われてるそう。
しかもこの日は
・晴れていて風が強い(強風だった)
・ということは雲がない
・冬の澄んだ空気
・そして新月!!!!!!
ということで超絶景の星空が見える日!!!!!なんだそう。
やばい超期待高まる。
持ってきたカメラで星空が撮れるかなぁと試行錯誤してたら、たまたま民宿にとまっていた仕事関係で島にきていたとあるお兄ちゃんが
「仕方ないな、特別にいいレンズ貸してあげるよ」
って!!!!!!!!
20万もするレンズだって。
ほんとに島にきてから人によくしてもらいすぎ……。優しさが染みる2016。ありがとう。
大量に着込んで出発。
相変わらずの強風で凍え死にそうです。
そして南ヶ山園地に到着!
見上げると……
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感涙2016。
星が多すぎ!ありすぎ!なにもない島に星、ありすぎ!
しかも天の川!肉眼ではっきり見える天の川! 天の川って織姫と彦星だけのものじゃないの? なんだそうじゃないのね? アーメン神様最高。しんじらんない、ありえないくらい綺麗。
ちょっと余談ですけど、天の川って「私たちが属している銀河を、中から見た姿」なんだって。ずっとみてみたかった天の川。感涙。
ちなみにこの美しすぎる写真は、レンズを貸してくれたおにいちゃんが撮ったもの。ありがとうございます!
Sさんも写真を撮ってくれました。
オリオン座とコラボ……感激……。
綺麗すぎる。
こんなに星ってあったんですね……。オリオン座がどこだかわからなくなるくらいの星の数。
プラネタリウムとか比べ物にならない。
これはレンズ貸してくれたおにいちゃんが撮った、利島の去年の写真。ほんと綺麗。
わたし地元が山口県なんですけど、山口って星が綺麗だと思ってたんです。でも余裕で越えてきましたね。これを見るだけでも価値あり。
星空をみながら、 Sさんの奥さんとこんな話をしました。
:「ずっと島に住んでるんですか?」
Sさんの奥さん:「ううん、今年の4月に引っ越してきたの。元々は千葉にいたの」
:「なんで利島に?」
Sさんの奥さん:「仕事をやめて、今後どうしようかなぁって時にたまたま利島の募集をみてね。いいなって思ったの」
:「たのしいですか?」
Sさんの奥さん:「うん、楽しい!ストレスもないし、楽しい」
:「って、あれ?4月にたまたま来て、いまや奥さんってことは…?」
Sさんの奥さん:「そうなの〜!島にきてから出会ってね、12月に結婚したばっかりなの」
:「いい話すぎた」
:「(ネットの住人はいい話をそんなに好まないかもしれないから念のため)し、し、強いて言えば島の好きじゃないところって……?」
Sさんの奥さん:「え〜…!? なんだろ〜…」
Sさんの奥さん:「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん?」
:「だいじょうぶです。ありがとうございました」
どうやら島はまじでいいところらしいです。
20万もするレンズも借りたのになぜ自分のカメラで撮らなかったかっていうと、民宿にSDカードを忘れたからです。ごめんなさい。
帰ってきてまたみんなでひとしきり飲んで喋って、夜は更けていきました。
時間すぎるのはやすぎ。
もう最終日らしい。いやだなぁ。最終日は、ずっと気になっていた島の商店に行ってみました!
読んでね〜!